2/06/2020

Asahikawalogy~午後11時の旭川学 1







「我が青春の街角へ 旭川 昭和ノスタルジー」

「HO」の出版社が出しているこの本がとても好きで、何故だか夜になると開きたくなる。
夫と私は旭川移住7年7か月になるが、まだまだ地元の今昔を知らないから
こうした出版物は「昔からここで生きてる感」を味わう最高のきっかけになるというわけだ。

これは写真集でありながら写真の中の物語が動いて見えるから、読み物だと思っている。

そしてゆっくりページをめくりながら、見たことのある建物や風景をタイムスリップさせて
ひとつ、ここに来た頃から抱いていた気持ちを再認識する。

昭和ノスタルジーと言うけれど、写真集の旭川と今日の旭川、漂う空気にそう違いがない。
「寂れちゃってるって意味じゃないの?」と言われたら完全に否定できるわけでもないが
ここにはいくら時を経ようが消えることのない、不変の郷愁感が町をつくっていて
これこそが旭川だと言える魅力になっているのは間違いない。
文化財があって老舗があって、昔から変わらぬ味があって、ここで生まれ育った人がいて。

ならばこれからの旭川は町全体を「ノスタルジア」のテーマパークにしてはどうだろう。
この独特の郷愁感に包まれた街並みは、昔からここで生きてきた人には愛すべき故郷で
若い人たちには創造力を活かすパワースポットで
そして国内外の旅行者にとっては、いつ来ても遠い過去に迷い込むような夢の国になる。
素敵なんじゃないかなあ、きっと今より楽しい町になると思うんだけど。
もちろん、簡単でないのも分かるんだけど。

それでもやはり、もっともっと目に見えるかたちに、できないものかしら。
安眠効果絶大の梅酒のお湯割りも、こんなことを考えていたら昨夜はちっとも効かなかった。




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