11/18/2021

「季節感暮らし」に戻る

 



人生から切り取られたような日々が、ようやく時の流れに戻ろうとしている。

インテリアを書いてきた人間でありながら、振り返ればこの1年半は

季節感に心を傾けることもなく遣り過ごしてきた。もったいない。

「リクール・リビング」というこのブログタイトルも、

20年以上の海外生活から戻った私たちの夫婦の旭川ライフを綴るべくしたもので

前回までは小さな旅の足跡ばかり残してきたが、ようやく本来の姿を得る。


11月から1月の終わりまではこの香り。

以前マサチューセッツ州のYankee Candleで購入したもので、

とても好きな香りなのだが製造は終わっているようで寂しい限り。

爽やかでいて愁いを含んだ心地の良い香りは晩秋の我が家に静かに漂う。

香りは脳に作用して人を動かし感じさせるが、おかげで

不安と空虚に満ちた時間に、今ようやく別れを告げられそうである。









5/01/2020

アニバーサリーは早春の海で~小平・増毛 2








小平の海を楽しんでいたら、そろそろランチタイム。
朝旭川を発ちオロロンラインに出るまでの車中でランチは増毛、と決めていた。
再び海風爽やかなオロロンラインを南下し、暑寒別岳を望みながら増毛へ向かった。





アニバーサリーには、青春時代の歌がいい。
私たちは世界でも人気の "Japanese City Pop" ジェネレーション。






トラディショナルな街並みや建造物が魅力の増毛町は
私たち夫婦が好きな北海道の町のひとつだ。
観光地として有名であるが、新型コロナの影響なのだろう、
訪れる人も少なく、いつもよりもしっとりとした空気が漂っていた。






増毛に来ると必ず立ち寄る「国稀」。
銀婚式の記念に日本酒をひとつ選ぼうと決めて。因みに私たち夫婦はどちらも下戸である。






試飲コーナーへと向かう途中、コリドーに鎮座した大きなヒグマがマスクで出迎えてくれた。
さすがにこの姿では国稀を楽しむのも容易ではなかろう。

そして写真右。あ、ジュリーだ。
私はジュリーしか知らないが、「お、懐かしいな」とこの5人をご覧になって思われたなら
おそらくは、GS世代ですね?






夫に「そろそろやめたら」とたびたび言われながら、次々勧めてくださるのを良いことに
へらへら笑いながらおそらく7,8種類の国稀のラインナップを試飲させていただき、
ほろ酔い気分で純米大吟醸「極」を選ぶ。
記念日に相応しい、清々しい味わいと美しいボトルが気に入った。

レジ前に大好物の酒饅頭を見つけ、極とおまんじゅうを買い、
ひとしきりおしゃべりをして国稀を後にした。
「老舗」はいい。歴史漂う空間と、そこに息づく「店を守る」という真摯な心が見える。






ランチはここ、と話していたお店に入っていくと「今ラーメンしかやってなくて」。
これも新型コロナが原因なのかなと話しながら数分歩いて、
寿し・天婦羅「まつくら」さんへ。

私は上刺身定食。量の多さに驚き、夫にヘルプを願い出て美味しくいただいた。
北海道に移住してきた翌年だったか、羽幌の甘えびまつりに行った。
その時食べた甘えびの衝撃は今も忘れないが、久し振りにその美味しさを思い出した。
東京では、ましてやニューヨークでは出会えない、新鮮で大きくて
しっかりとした食感のある美味しい甘えびであった。

そうそう、付け合わせの岩海苔、だと思うが、佃煮がまた上品な、好きなお味。
海辺の町で新鮮な魚介をいただくのが、実は最も贅沢な食事だと思っていたりする。






夫は未だに食の好みが少年じみており、ミックスフライをオーダー。
しかしこの海鮮中心のこちらのミックスフライは、新鮮なお魚の美味しさが嬉しい。

後先になったが、お椀はもちろん、甘えびのお味噌汁。
家では作らないお味に、また嬉しい。






美味しいランチが済むと、記念日の小旅行もそろそろ終わり。
心を浄化するような日本海の青を目に焼き付けて、帰路についた。

特別な何かがあったわけではないけれど、
夫も私もこの日を忘れず、10年後、20年後、午後のお茶請けに楽しく話すのだろう。






この日のお土産はこの二つ。
国稀純米大吟醸「極」、そして国稀の酒粕で作った酒饅頭。






翌日、酒饅頭をいただく。
口元に近付けるとふんわりと酒粕の香りがやさしい。

私は酒饅頭に目がないので、それだけで嬉しいものなのだが
正直に言ってしまうと、男山の酒饅頭の方が美味しいかな。


とまあこれが、私たち夫婦のささやかな銀婚式の一日であった。


Thank you for reading this blog post<3
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