3/23/2020

エチュードさんの「あれ」は懐かしいNYの味







日本ほど食の豊かな国はないと、アメリカにいても帰国しても変わらず思う。
が、時折己の人生に馴染んだ味が恋しくなるのも仕方ないもので、
時折無性に食べたくなるアメリカのお料理やケーキがある。

旭川に越してきた頃、偶然立ち寄ったエチュードさんで、それを見つけた。







ドイツ生まれのシュトロイゼルクーヘンというケーキ。
アメリカ(というより英語)では、crumb cake(クラムケーキ)と呼ぶ。
クラムはパンやケーキの端やくずを言い、
小麦粉・シュガー・大量のバターを混ぜてくずにしたものを
スポンジ生地にスプリンクルして焼いたケーキで、アメリカではコーヒーケーキとも呼ばれる。

NY時代行きつけだったカフェのクラムケーキ、とはルックスが違ったが
エチュードさんのケーキの断面に「本格派」を確信して買って帰ったのだった。
NYの店のクラムはピスタチオが練り込んであって香ばしく、
生地にりんごやドライフルーツ、ナッツが詰まったとても豊かなお菓子であった。

エチュードさんのクラムケーキはスプリンクルではなくトップはパイ生地。
ずっしりと重くてレーズンもたっぷり、しっとりと濃厚な味わいはNY時代の味そのものだ。






嬉しくて美味しくて、当時週に1度はエチュードさんに通っていた。
ここに来た頃は早いうちにNYへ戻ると思っていたところが
何だかずっといるような気配で心も落ち着き、
掻き込むように食べなくてもいつでも手に入ると思うと、次第に足が遠のいた。

そして先日、今年最初の「無性に食べたい」の大波がやってきて、エチュードさんへ。
やはりとても美味しくて懐かしくて嬉しくて、出会えた幸運に感謝してしまう。

コーヒーにもお紅茶にもおほうじ茶にさえとてもよく合うエチュードさんのクラムケーキ。
お値段は少し上がっていたが、コストパフォーマンスは今も変わらない。
移住7年を過ぎても、北海道で、いや日本で最も好きなケーキのひとつである。


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